'97 2月号(表紙GLAY)

市川哲史の酒呑み日記 (78)
屋台から高知まで、の巻

 11月1日金曜日。青山・創作料理居酒屋→渋谷・多国籍呑み屋(だらだら酒)。
 先月号掲載のラルクのインタヴューを、酒呑みながら演る。といいつつも例によって
彼らのミーティング癖が炸裂して、hyde+tetsu1時間以上遅れて到着――待ってる間に
3合以上呑んでしまった私のハートに火が点く。以前から「友達が居ない」と公言して
憚らないtetsuが不憫で、取材終了後更に呑みに行く事にする。彼の車に便乗して移動中、
例によってTAKUROから携帯(電話のマーク)、「お邪魔してもいいですかぁ」。
友達居ない者同士、これはいいのではと誘う。
 呑むほどに、我々3人共恋愛にあまりに不器用である事が発覚、いつの間にか
傷を舐め合うかのような絆が生まれ、またの再会を約束する。俺達、恰好悪い?

 11月7日木曜日。渋谷・割烹居酒屋(愉しい大量酒)。
 これまた鈴木慶一さんと「取材」という名の印籠を掲げて、呑む。これまた
死ぬほど盛り上がり、「今突然自分が死んだ時に部屋を掃除されて、見つかったら
恥ずかしくてもう一回死にたくなるようなもの」を披露し合う。慶一さんのはかなり凄いけど、
名誉を考えると書けん。11時半頃、さすがに歳のせいか疲れた慶一さんが抜ける。
帰り際、「市川君、この子の事よろしく」と(女マーク)マネを2軒目に連れてく事を託された私は何なのだろう。

 11月12日火曜日。(未遂酒)。
 この日はレッド武道館。イエモンの撮影を終え、彼らの車に便乗して武道館まで行く。
本来ならばTAKURO+HISASHIと観るはずが前者は風邪で寝込み後者は行方不明――
ま、呑みに行かずにすんだからいいか。

 11月15日金曜日。名古屋・中華料理店(紹興酒三昧)。
 ISISのライヴを観に一路名古屋へ。すいません、調子に乗って呑みまくりよく憶えてません。
ただ、村部淳一の恐ろしく自分勝手な「恋愛自己正当論」に、やはり共感してしまった自分が
哀しくなってしまいました。

 11月21日木曜日。高知・郷土料理屋→同・バー(わはははははは酒)。
 市井由理と共に、FM高知の公開番組出演の為に高知まで飛ぶ。開店したばかりの
レコード店のサテライトスタジオからの放送だったのだが、高知の子供達は恐ろしく熱く、
本番中にガラスを叩くわ(←おいおい)、壁に穴を開けるわと、凄いじゃきいのお(←かなり嘘な高知弁)。
 さて終了後はお待ちかね海の幸幸幸に酒酒酒! 市井のパードル時代の様々な話で爆笑しまくるが、
これも書けんわなあ。一次会終了後、ホテルのマッサージに間に合わせる為に市井帰るも、
先はまだまだ長いぞおー! 翌日、死亡。

 11月23日土曜日。渋谷・屋台(ちょいと一杯酒)。
 NHK-FMの洋楽番組の録音。深夜2時に終了、ゲストのSUGIZOとちょこっとだけ呑む事にするも、
移動が面倒臭いので渋公前の屋台で呑む。誰もこんなとこでLUNA SEAが呑んでるとは思わんだろうなあ。
久々によもやま話でほのぼのするも、さすが大食漢――SUGIZOはおでんと共にいつの間にか
ラーメンを食っていた。おー今日はしばれるねえ。
 
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