音楽と人 96年9月号(表紙 ウルフルズ)

市川哲史の酒呑み日記 (73)
みぃーんな忙しい、の巻

 まず最初に――酒呑み日記(67)文中に「ソフバ解散話の真相を聞いたけど、
教えてあげない」と書いたところ、元ソフバ・マネージャー康原氏から怒られてしまいました。
洒落のつもりだったんですが、ごめんなさい。御迷惑をおかけしました。以上。

 6月18日火曜日。学芸大前・寿司屋(お疲れ様酒)。
 噂のJAPANトリビュート盤のトップを切って、kyoちゃんのレコーディング終了。
君は偉い。時間も予算も守って君は偉い。さて打ち上げ酒だとkyoちゃんと準備万端してたのだが、
スタッフが皆「あー忙しい忙しい」と続々と帰りやがる。「財布が財布が」。泣くなkyo、
俺達だけで自力で行こう。くー。

 6月22日土曜日。(未遂酒)。
 午後、本誌用にTAKUROを取材する。夕方終了すると「市川さーん、
本当は呑みに行きたいんですけどね、あと取材が3本もあるんですよー(泣)」。
いつかいい事もあるだろうて。

 6月24日月曜日。渋谷・24時間居酒屋(早朝おはよう酒)。
 延々、JAPANトリビュートの森岡賢+ISSAY組のレコーディング。結構煮詰まるも、
深夜1時頃、「頑張れと伝えて下さい」と藤井麻輝からの激励(電話のマーク)なんかが
あったりなんかして、無事朝6時に完成。せっかくだからという事で、渋谷まで呑みに行く。
以前もこのタッグ+kyoと呑んだ時、kyoに「ああいうロック演ってるという事は、
昔は暴走族だったんですか? 毎日喧嘩ですか?」と滅茶苦茶な事を訊きまくったモリケンだが、
この日も異常にハイなのである。私もISSAYも途中から半分寝ながら呑んでたのだが、
彼だけはどんどん高揚して「僕、こうやって朝呑んで騒ぐなんて事した事無いから、凄く嬉しくて。
楽しいですねっっ(ハート)」と満面笑みなのだ。えーと、誰かそろそろ止めてくんないかなー。

 7月2日火曜日。(未遂酒II)。
 トリビュートKEN篇、これはなんと葛西で朝3時まで。呑むのヤメた。

 7月8日月曜日。(未遂酒III)。
 JAPANトリビュート組の中でも遅れ気味のSUGIZO。連日朝9時まで徹夜作業が続いてるのだが、
隣のスタジオではGLAYが新作レコーディング中。夜10時頃、GLAYの四人が帰り支度姿で遊びに来る。
「え、もう終わりなの?」「ええ、一応ちゃんと計画的に(TAKURO)」。偉い。見習えよSUGIZO。
「まだ終わらないんですか」「うん、まだまだ」とSUGIZO。「……そうですかあ……」。TAKURO、
呑みに行きたかったんだな。でも行けないのよ僕達は。ちなみに終わったのは、翌日の夕方5時なのであった。ああ。
 なお、この日は横浜でRYUICHI組もレコーディング――私も後で合流する予定だったのだが、
当然断念。ちなみに彼らは愉しく酒呑みハシゴ大会を展開してたらしく、呑み屋で
「僕達土木作業員なんだよねー(ハート)」と女の子達を必死にナンパしてたのはRYUICHIであった。
結局撃沈したそうだけども。一言言わせて貰おう――ざまあみろ。わはははは。

 7月11日木曜日。渋谷・割烹居酒屋(久々に落ち着き美味酒)。
 夜11時半より藤井麻輝と、洋楽ライナー用の対談をしつつ呑む。
いやあ、久々にゆっくり呑むと愉しいなあマジで。何でもいいけどフジマキ、明朝早く長野の実家に
車運転して帰るんじゃなかったっけか? 「大丈夫ですよ」。その冷たい目が怖いよ、君。
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