音楽と人 96年4月号
(表紙:筋少)
市川哲史の酒呑み日記68
'96アルツハイマーspecial、の巻

 12月29日金曜日。銀座・スタジオ→川崎・チッタ(何だったっけ酒)。
 先月号から続きました。NACK5ミッドナイトロックシティ年内最終放送日
(←おいおい、いつの話書いてんだ俺は)の為、シャケ+TAKURO+大槻の呑みまくり宴会
実況中継の後、私と大槻は同時刻にチッタで開催中のKENイベントに移動する事となる。
「あ、俺明日早いっスから」TAKURO何故逃げるっ。俺も昼1時からラジオ5時間生だ
この野郎っ。大槻はバイクの後ろにのっかって川崎まで移動――何で君は服の下に
パジャマ着てんだ。ちなみに彼はこの後、道中で暴走族にカラまれていた。ああ、
ナゴム弱し。

(筆者註●すいません、実は私こっから約1ヵ月間の記憶が、何故か脳から完全に
消滅しています。96年用手帳を買うのが遅れたせいもありますが、どうやら私は
スーパー・アルツハイマーとして進化しつつあるようです。私は誰ここはどこ?)
 
 1月26日金曜日。銀座・スタジオ(よくある酒)。
 ラジオの今日のゲストは王様。本番数時間前に体調崩して病院に行ってきた王様は、
蝋燭の最後の炎状態でスパークするも2時過ぎには退席される。気にせず呑んでいた
市川の下に、ミュージックステーション打ち上げ会場からTAKUROとHISASHIが飛来する。
が――後者が泥酔状態で、TAKURO「すいませんすいませんこいつがこいつが」を
連発する。その辺に捨てとくか、この物体?

 1月30日火曜日。渋谷・お好み焼屋(瞬間の美学酒)。
 デルジベットISSAYと取材後、僅か1時間の空白を有意義に過ごすべく、レコード会社の
親父を無理矢理拉致して酒を奢って貰う。1時間後、次の仕事先に向かう時にふとISSAYを
見たら、まだこいつは親父にすがりついていた。さすがキリギリス。

 2月5日月曜日。神宮前・中華料理屋(内田雄一郎ちゃん酒)。
 バンド存続に必要なメンバー全員共通の趣味を模索する筋少インタヴューの
続きから――。
内田「じゃあ皆で酒を呑もう」
大槻「あんたは呑まないんじゃないの?」
内田「今から酒を呑む事にした」
大槻「(笑)でも俺は君が呑むと暴れる事知ってるからなあ」
内田「それ『仏陀L』より昔の話」
大槻「愉しいんだよー凄いんだよー絡むんだよー。『俺と腕相撲をしろ!』って
言うんだよ。あと大学の頃、俺ん家に来て呑んでいきなり押し入れに入って『うわー!』
って暴れたりとかね。あと突然、『君は欺瞞家だあ!』って言って怒るの(笑)」
(一同大激爆笑)。
大槻「でねえ、『何言ってんだ』ってやり込めると急に『僕が悪い!』と言って
反省しだすんだよ(笑)。最近だと金沢の打ち上げで『今日は誕生日だから呑むよ』って、
オルガンで“タルカス”弾きながら呑んでたのよ。『愉しいよ』とか言って。そのうち
女の子にちょっかい出してるおいちゃんに『何やってんだ君はっ』『いいじゃないかよ』
『良くないよ!』って暴れたの(笑)」
 取材終了後、橘高+内田と呑みに。おいおい紹興酒1杯で、血走った眼をすんなよ。
殺意感じるわ。
 
 2月9日金曜日。松山・寿司屋(真っ昼間酒)。
 リディアンのトーク・ライヴでSHIN-YA+TAGと松山へ。という事で例によって
来月号につづく。
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