音楽と人 96年3月号 (表紙:電グル) 市川哲史の酒呑み日記67 ゆく年くる年、の巻 12月2日土曜日。新宿・小便横丁→下北沢・美味居酒屋(三昧三昧酒)。 マッドKYONOと立ち呑みした後、下北沢でフジマキを取材してそのまま呑む。 かつては日本酒を呑んだ瞬間キレまくる「米の悪魔」と恐れおののかれた彼だが、 さすが「いい人化」が進むと実に温和だ。ソフバ解散話の真相を聞いたけど、 教えてあげない。 12月8日金曜日。銀座・スタジオ→同・居酒屋(危機一髪酒)。 今夜の番組ゲストはEAST END×YURIの市井由里と、単なる乱入者AIONのNOV。 更には本番直前に「呑みませんかー(はぁと)」電話をかけてきたすかんちの SHIMA-CHANG。目茶目茶な組合せ、である。このメンツゆえに、市井以外本番中から 呑みまくり、終了後も当然呑みまくり、最後はベトナム帰り+深酒で撃沈した 「長年の酒呑み同志」SHIMA-CHANGを家まで送る。忙しいんだけどなあ。 12月20日水曜日。神宮前・スタジオ→恵比寿・焼肉屋(ぐわーん酒)。 本当はこの日は、FM高知新春特番録音の為にTAKURO共々ノーギャラながら 高知まで出向いて、美味い酒と美味い鰹のタタキ三昧という、夢のような予定 だったのだが、先方の都合により突如東京録音に変更……泣くぞマジで。 「俺は何の為にぃ〜」泣くなTAKURO。というわけで本番中から持ち込みの(笑) 久保田萬寿を呑みまくり、終了後は焼肉屋で呑みまくる。もう1軒行こうとしたら あのTAKUROが自分から「今日は帰ります」とな!? うーん、怒りパワーは 持続力が無いらしい。さすがロック界一図体のデカい小動物。 12月22日金曜日。銀座・スタジオ→同・居酒屋(えーと忘れた)。 今夜のゲストはBJC達也。今日も「押しも押されぬ広報部長」は、本番中から 酔いまくる。「もお何でもええがやあ〜」。おーい帰ってこいよお。 12月23日土曜日。(凄く迷惑な濡れ衣酒未遂)。 今日はクリスマスイブで、LUNASEA東京ドーム公演の日である。深夜家でふと 寝てたのだが、ふと携帯の留守電を聴いてみたら完全にパンクしており、20本弱 メッセージが溜まりまくっているではないか。聴いてみる――本誌・則末に JにRYUICHIに何故かB-Tの今井に他誌の編集者数人にマネージャーに地方の イベンターに……しかも全員言う事はただ一つ、「ライヴに来もせずおネエちゃんと 温泉にシケ込むとは、いいですねー」「湯加減はどうですか」。おいおい、 俺はライヴ観に行ったぞ打ち上げに行ってないだけだぞ。誰だそんなデマ飛ばした 奴は。殺すぞ。ちなみに発信源はフールズメイトのU編集長らしいが。こらこら、 俺がいつ温泉にしけこんだんだよ。 結局、全員「今打ち上げ中だから、すぐ駆けつけて下さいよー」と言ってたのだが、 誰一人として場所と電話番号を吹き込んでないのであった。君達、皆馬鹿かい? 12月29日金曜日。銀座・スタジオ→川崎・チッタ(何だったっけ酒)。 イエモン武道館公演後は、今年最後のラジオ生放送である。何で年末まで 働かなきゃいかんのか俺は――本番前から呑む呑む呑む。ゲストは大槻にシャケに TAKURO。全員揃って呑みつつ、いい調子で喋りまくる。その後、私と大槻は おりしも川崎で行なわれているKEN主催のイベントに深夜3時から直行だあああああ。 殺す気かあああああ。来月号につづく。