音楽と人 95年12月
市川哲史の酒呑み日記 64
あっさりでございます(伊藤・談)、の巻

 9月8日金曜日。銀座・スタジオ(瞬間の美学的閃光爆呑酒2)。
 先月号から続きました。この日の番組ゲストは温泉旅行帰りのBJC、
お疲れ+御機嫌である。
そして開始前から全員酒を摂取し始めた為に、
開始30分後には既に四人共へべれけ――散々わけのわからん事を言ったあげくに
放送中睡魔の虜になった浅井と、かりん酒で泥酔笑い袋状態の藤井はかなり異様であった。
 本番中に呑み過ぎて、結局番組終了時には全員既に仮死状態、三々五々ととと帰る。
何じゃそりゃ。
 9月9日土曜日。小川町・編集部(締切前なのに迷惑大飲酒)。
 目を血走らせて原稿を書いてたら深夜2時、TAKUROが酒持って編集部に乱入してきた。
KILL SLADEのTOKIも一緒だ。
TAKUROは昼間マイカーを購入したのだが、ここがまた優柔不断かつ小心者の彼らしく
車屋4、5軒回り、悩みまくってたらしい。しょうがねえなあ。
更には過酷だったレコーディングの憂さ晴らしが合体して、TAKUROがとにかくしつこい。
呑む呑む呑む。あ、朝7時じゃんかよー。吟醸酒が3本も空いちゃってんじゃん。
そういえば俺はジャンケンに負けて、近くのコンビニに買い出しに行かされたなあ。
原稿1本も書けんかったぞ。「逆」座敷わらしか君は。
 9月22日金曜日。銀座・スタジオ→同・居酒屋(団欒酒)。
 今週のゲストはB-Tのユータ+星野、そして高野寛。
途中参加の高野が大量の缶ビール&焼き鳥を差し入れしてくれ、
全員で狂喜乱舞して呑み食う……ウチの番組って単なる呑み屋と化してきたな。
星野が連れて来た愛犬・銀次も元気である。
なんでもいいけど、二人共番組でほとんど喋れません。
でもま、今井呼ぶ事考えればこれでも充分か(笑)。番組終了後、全員で呑み屋へ。
互いにジャンルが違うだけに興味深々状態で、結構盛り上がる。
いろんな事件に見舞われたB−Tの話もかなり人々の同情を誘ったが――書けません。
 昔はほとんど下戸だった高野が結構呑めるようになってたのには驚かされたが、
高野君そんなに自慢する事はないだろう。
 9月25日月曜日。都内某所・お好み焼き居酒屋(ビール多量 日本酒多量)。
 SUGIZO宅で撮影した後、彼行きつけの近所のお好み焼き居酒屋で取材しつつ呑む。
なるほど、それでSHOXXとかVICIOUSが店内に転がってるのか。似合わねえもんなあ。
 SUGIZOお勧めだけあって、確かに美味いし、なかなか良い吟醸酒が揃っている。
「美味いでしょでしょでしょ」SUGIZOうるさいよ。
例によって、クリムゾンやザッパの話で盛り上がる。
本当はそのまま爆呑したかったのだが、次の宴会が控えていた私は後ろ髪ひかれつつ去る。
ああ、また一から呑み始めなきゃならんのか。音楽評論家って(笑)。
 9月27日水曜日。下北沢・無農薬野菜居酒屋(ビュンビュン)。
 夜7時、ダイアモンド・ユカイと宣材パンフ用の取材を兼ねて、
1年振りに再会して呑む。
 昔から「恐怖の遅刻魔王」と呼ばれていただけあって、ユカイ40分遅刻
――いやいや、40分で済めば上等上等。
何せ私とユカイは「戦友」同士、昔話でやたら盛り上がる。
7、8年前のバンド御乱行話を久々に思い出して笑う。
もう皆立派な30代だもんなあ。
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