酒呑み日記56(95年の4月号)
だぁーれも知らないイエモンの尻を突き出しカモン・ダーリン 
+誰のせいでB-Tのレコーディングは遅れとるんじゃい、の巻 

 いやあ、マジで最近酒呑む暇が無くて欲求不満が続いています。 
全国1千万の酒呑み信者(←俺の雑誌はアル中患者の吹き溜まりかい?) 
の皆様、心を入れ換えて一生懸命お酒を呑むように毎日努力致します…… 
何か違うような気がするが、それではいきます。  
 2月2日木曜日。赤坂・居酒屋→同・バー(量はそこそこながら種類ばらばらで把握不能)。 
 コロムビア本社で撮影と吉井+エマ+アニーの取材を終え、編集部・結城のヒーセ取材立会いに 
我々も同行する――と綺麗事を書いたが。要は結城の「すちゃらかバンドウーマン」 
時代を知るヒーセが、取材の名の下にぼこぼこに苛める光景を希に呑むという、 
極めて有意義な企画である。ちなみに「私が逃げられないように、 
ロビンちゃんと市川さんが囲んだんでしょ!!(結城・談)」という説もある。 
鵜を捕獲する際には、周囲から多人数で輪になって追わないとな。鳥追いの基本だろう基本。 
 取材中腹を抱えて笑うアニーと静かに微笑むエマの兄弟の差を実感しつつ、 
結城が死んだ。車で来てしまった思慮浅い兄弟が帰った後、 
吉井&ヒーセと車で移動する。結城が「私未だにムルバスのバッヂやテープ 
持ってますよ。アーグポリースのテープもあるスよ!」と言うと、 
ヒーセの独壇場となる。「俺は昔『アメ横のカリスマ』と呼ばれてたんだから」。 
手先が器用で、ムルバスのバッヂやアーグのステッカーを自作販売してた過去を持つのだ。 
結城(ex詩音)に言う、「いいから聞けよ。バッヂ・マシーンって 
機械で作ってたんだよ。原価30円で2百円で売ってたんだから、 
儲かるんだよ。よし決めた!詩音、バッヂ・マシーン買って来い!  
商売始めっぞ。おまえ売れ! 俺はサングラスして売るよ、 
一応武道館アーティストだからさ」。グラサンしても一緒だ。 
 吉井は吉井で、アーグ時代の楽曲の頭悪さを自分で思い出して虚無爆笑を繰り返す。 
「曲名が“ミッドナイト・ラヴハンター”で詩が『尻を突き出しカモンダーリン』 
ですよ? そのサビんとこで俺、ホットボックスってコーラスしてんだから。 
熱いオマンコですよ?(笑)」格好悪いな君。 

2月6日月曜日。都内・某スタジオ(酒呑み外伝1)。
B-Tのレコーディング現場を訪ねる。今井一人自宅に籠もって
曲作りらしく、居ない。
今井の進行具合によって、リズム録りで川名に飛ばされる
ユータ+アニイは開き直っている。
星野に至っては、「俺今日何しに来てんだかわかんないスよ」。
「全部アイツが悪いんです」、断言する櫻井は偉い。
酒は他人を滅ぼす。

2月9日木曜日。(電話)(酒呑み外伝2)。
 所用でJに(電話)する。「最近忙しいのか?」
「B-Tニイさん達はレコーディングだし、HIDEさんも
LA帰っちゃったし、夜は暇なんスよ。誘って下さいよー」
「締切終わったらな」「ウチのファンの子達が酒呑み日記読んでて
『フローズンバナナマルガリータ(←94年11月号参照)
ってどんな酒?』って手紙ばっかなんですよ。
あと九州方面では、俺が星野さんに殴られたって
ことになってて(笑)」。
酒呑み日記は正確に読むように。

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