音楽と人 94年4月号(表紙 大槻ケンヂ&小沢健二)からB-T編 1月22日土曜日。下北沢・割烹バー→同・洋楽パブ(日本酒10 ビール10 その他カクテル多数) 下北沢ドトール前で待ち合わせて、すかんちの小畑+exストロベリー・フィールズの SEISHIROと呑む。単なる素人か我々は。この二人はカメラマン植田氏と バンド「ビッグスマイル」を組んでるのだが、昨年暮れのライヴを観に行った際に終演後 1時間以上も放置され、怒った私が打ち上げブッチして帰るという大人げの無さを笑う 呑み会である。 いつの間にか大酒呑めるようになった小畑が無気味だが、最後はロック呑み屋で 70年代ロックをリクエストしまくって果てる。とても音楽を生業にしてる者とは思えない、我々なのであった。 1月24日月曜日。都内・櫻井敦司宅(大吟醸酒1と1/2升 ビール15他 櫻井宅貯蔵酒完全消化!) 「暇で暇で身体が腐っちまいそうです」電話を櫻井から受け、夜9時に 訪ねる。途中までわざわざ「徒歩」で出迎えてくれたその姿に、「本当に 淋しかったんだな」と認識を改める。 まずビールと鍋で呑み始め、やがて櫻井秘蔵の大吟醸酒の封を切る に至る。「美味い!」「でしょ?」早くも酩酊に突入する二人である。10時 過ぎ、マネージャー小嶋がショーケンのビデオを多数持参して、参入。 クスリやってるとしか思えない全盛期ライヴを眺めながら呑んでたら、 気持ちが暗くなってしまった。ふと横を見ると、櫻井が今井に電話してい る。おお、鬱憤晴らし要因が居たか!「すぐ来るそうです。」 そして今井が星野と共にやって来たのは、それから4時間!も経った午 前2時半であった。「一体、何してたんだよ」「いや電話切ってぼーっとし てたら知らない間に2時になってて。」凄い。凄すぎるぞ今井。 その後、この日が誕生日のユータも登場、「誰にも祝って貰えないから 淋しくて淋しくて」。このバンドは、もしかしたら結構不幸な人達なのかも しれない。とりあえず私は6時過ぎに帰る。今井が親の仇でも見るような 目で迫る、「もう帰っちゃうんですか!?」君が無為に過ごした4時間を恨 みなさい。ちなみに、この宴会は25日午前11時過ぎまで延々開かれてた そうである。世間の皆様、本当にごめんなさい。 2月9日水曜日。渋谷・割烹居酒屋(これまた大吟醸酒11/4升)。 鈴木杏樹と武道館にボブ・ディランを観に行く。座ったら後方より私を呼ぶ声― ブランキーの照井だ。後日土屋昌巳さんに聞いたところによると、 「何で親父が杏樹を連れてんだー!」と発狂してたらしい。 だから一緒に番組演ってただけだっつーの。 わざわざ3枚組ベスト盤を購入して予習しただけあって、杏樹はかなり感動していた。 久々に逢ったので盛り上がったのだが、西島秀俊との根も葉も無いデマに激怒している。 その後も写真週刊誌にマークされてるらしく、「市川さん、撮られたら Vサイン一緒にしてね」「うし!」。 私はいつ撮られてもいいようにと音楽と人を持参してたのだが、誰も撮ってくれないのであった。 ちなみにお店の人が「すき焼き持って来ましょうか?」とわけのわからん 気遣いをしてくれましたが、「野菜も食えよ」と言う気にはなれない私でした。