酒飲み日記13「肝臓四番勝負、Xはどこだ!の巻」 5月29日火曜日 青山・パブ→六本木・バー→パブ→今井宅(勘定不能量の酒)。 Xの暴れ酒ヒデとバクチクの静寂酒今井は、対談終了後ただちにアルコール摂取に入る。 予想通りの展開だ。 私も前日から臨戦態勢に入っていたので、今更びくともせんわ。僅か1時間で一般人の 2倍程度の酒を各自消費すると、今井が「次行きましょうか」と段取る。うっしゃぁ。 ところが六本木到着直前にヒデが突如、「明日ビデオ撮りだから帰るわ、顔ムクむと嫌 だから」と途中下車してしまった。偉い!今井君、これがプロの姿勢というものだ。 「俺には出来ないです。」確かに。と言いつつ、翌日〆切の原稿3本抱えたまま呑みまくり、 今井宅に着いたのは朝6時半なのであった。それからまた呑み始めた我々は、社会の 粗大ゴミと呼んでよかろう。馬鹿なのだろうか。 6月20日(水曜日) 今井宅→六本木・バー→パブ(もはや底なし沼の酒) 沖縄帰りの今井にTelしたら、「土産にハブ酒買ってきました」「ありがとお」 「今日呑みますか。」誰がこの用意周到な誘いを断れようか。 例によって強力に摂取し、3軒目のパブに3時頃行くと店主が、「さっき迄ヨシキが独りで いたよ、寂しそうに1杯呑んだら帰っちゃった」 「し、しまったあ。」こらこら今井君、そんなに自ら地獄に堕ちたいか? 6月22日金曜日 幡ヶ谷・イタリアンパブ→渋谷・居酒屋(ワイン2リットルを筆頭に豊富な量の酒)。 前々日久々に下山淳と呑む約束をする。ところが当日、下山の事務所の姉ちゃんから 「下山は昨日38度の熱出して倒れました」との仰天話をカマされる。ぎょえ。 じゃあ私は店で待ちぼうけを食う運命なんですか?その夜開き直って店で待ってると、 下山幽鬼の如く登場。「熱?大丈夫大丈夫。」そうなのだ。 酒は百薬の長なのだ。アルコール消毒が医学の基本だ!結局大飲酒大会となり、3時半には 怒髪一番男・岩見まで乱入する。秋田出身・岩見は 山形出身・下山の十八番「弱い者イジメ」に遭って、秋田批判を食らう。耐えてはいるが、 岩見の目の奥に一瞬宿った下山への殺意を私は一生忘れまい。 しかし朝の6時までそんな事でモメるかあ、普通。 と言う訳で、今日は6月23日土曜日である。実はパタと今井と3人で呑みの予定だったのだが、 パタの急用で没。ツアー帰りの今井にTelを入れる。 「駄目ですか―じゃあ少しだけ呑みますか?」。来たっ。「今日はメンバー皆呑みたくなさそうな顔 してたんで、仕方無いから『俺も家に帰る』っつったら、周りがどよめいちゃって ― 一滴も呑んで なくて。行きますか?」。ぐうぐうぐう。 場外乱闘 今井寿&HIDE 5・29 ボデガ 日本の音楽誌史上初の快挙、Xとバクチク夢の競演対談である。 共にヴィジュアル魂日本一であるから、前哨戦はシ烈を極めた。 その(1).取材前々々々日のB-T横浜アリーナ公演の楽屋を覗いたら、 「HIDE君何着てくるって言ってましたか?」と今井の目は厳しい。 気楽にスカートを勧めたら「わかりました」と突如黙考に走る。ほお。 その(2).取材前々日の別件の取材で某撮影スタジオにてHIDEに逢う。 コイツもこれまた「今井君何着てくるんだろおなあ」と 全然気にしてない素振りを見せながら、独り言を何度も繰り返す。 聞こえてるって。スカート情報を漏らしてやると、 何事も無かったようにメイクルームに姿を消す。ほお。 ――そして当日。見ての通りです。 なお、この企画は酒呑み日記・拡大版では断じてない。 すかんち 6・11 CSアーティスツ ローリー寺西は2度目だが、紅一点のSIMA-CHANGは初めてだ。 もう2週間後には夏服が完成するらしいのだが 今回の撮影には不幸にも間に合わず、冬服のまんまの撮影となった。 特に彼女は十二単的衣量のコスチュームの為、よけいに暑そうである。 息も荒く耐えてる姿は、ドナルドダック・七面鳥ヴァージョンかのようだ。 その後ろ姿を眺めながら、私の脳裏をふとよぎる情報が在った。 レコード会社から貰った彼女のバイオグラフィーの一節である。 「私の長所――着やせ」――黙考。