酒飲み日記8 1月20日土曜日 名古屋すき焼き屋→カラオケパブ→バー(種類も把握しきれない酒類) 名古屋の人気ロック番組『5時SATマガジン』の新年会に、新幹線に乗って出席した。 大竹まこと、野沢直子、いんぐりもんぐり、レピッシュのマグミ、ベルズの白石に野山、 そしてオーラのみんなのレッズ ― 派手だ豪華だ不毛だ。 私は勝手にミュージシャン軍団と盛り上がってたのだが、 2次会は情念のカラオケ合戦と化した。 いんぐりの永島が“リンダリンダ”を完全物真似すると、 写真週刊誌でお馴染みの野沢が「ヒロト―っ」と絶叫しながらポゴダンスし、 やがて擬似失神して運ばれていく。その芸の完成度の高さに嫉妬した れっずが、対抗心のみで近藤真彦と萩原健一の真似の“愚か者”を熱唱するが、 いかんせん芸が真面目過ぎる。「畜生!もうオーラなんかどうなってもいいんすよね!」 「好きにすればあ。」そして彼は割り箸を鼻の穴や耳の穴に突っ込んで、 再びステージに突進していった。業の深い男のよう。 そしてマグミ参戦。嫌そうな顔して“悲しい色やね”を唄い始めたのだが、 これがレピッシュより上手い。予想外の潜在能力に一同感動してたら、 2番に入ると突如性器を露出しながら真顔で唄う。更に、迷いこんだ一般客の ボディコン姉ちゃんを捕獲すると、彼女のまくれ上がったヒップに股間を押しつけまくって 盛り上がる。「凄過ぎる―」。白旗揚げたベルズとオーラであった。 その後唄われたベルズによる“ファンキー・モンキー・ベイビー”が、単に彼等の 精神的背景を露呈するだけの結果に終わったのは言う迄もあるまい。 残骸かこの宴会は。 「マグミここまでするかあ?」 「間奏聴いてたら、『ウケねばならん』て強迫観念が沸いてきまして、本能的に」 ほんに業の深い男よのう。